
子育て中には療養病棟がおすすめってきいたけど、どんな業務内容なのかな?未経験でも大丈夫?
今回はこんなお悩みを解決していきます。
子育て世代になると、独身時代の頃と比べて圧倒的に時間が足りませんよね。
しかしパートの収入では家計が厳しく、そこそこの収入は維持したいと考えるママナースは多いです。
そこで子育て世代の復職先として人気となっているのが、フルタイムでもプライベートと仕事を両立しやすい療養病棟の看護師です。

家のことだけでせいいっぱい…
今はキャリアよりも、そこそこの収入で時間に余裕がほしい
こんな方におすすめできるのが療養病棟です。

療養病棟でフルタイム夜勤ありで働いているわたしが、メリットデメリットを解説していくよ
この記事を読むことで、療養病棟を検討しているあなたに、実際の療養病棟のイメージをつかんでもらえます。
失敗しない復職のために、ぜひ最後までご覧ください。
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療養病棟看護師の役割


療養病棟とは
療養病床は、病院又は診療所の病床のうち、主として長期にわたり療養を必要とする患者を入院させるもの。 ○ 医療保険の『医療療養病床(医療保険財源)』と、介護保険の『介護療養病床(介護保険財源)』がある。 ※看護職員の基準(診療報酬上の 基準)で20対1と25対1が存在
(引用:厚生労働省)
ここでお話しするのは医療療養病床を扱う、療養病棟についてです。
看護職員の基準をみてわかるとおり、看護師の配置基準は20対1となっており、急性期よりも看護師1人あたりの受け持ち人数は多く、業務範囲が広いですね。


何もしなくていいから楽ちん!というわけでは決してないよ
急性期に比べて、自分のペースで働けるのがいいところ♪
- おむつ交換
- 清拭・入浴・口腔ケアなどの保清
- 食事介助
- バイタルサイン測定
- 痰吸引
- 褥瘡等の創傷処置
- 採血・注射・点滴の管理
- 与薬、薬管理
- 疼痛コントロール
- 経管栄養管理
- 急変時の対応
- お看取り時の対応
- 医師の診察介助
日勤
- 申し送りをうける
- 点滴の交換
- 清拭、おむつ交換、入浴介助
- 食事・与薬介助
- 口腔ケア
- 医師の指示受け・診察補助
- バイタルサイン測定
- カンファレンス
- おむつ交換
- 患者さまとコミュニケーション
- 明日の業務準備(点滴や薬の仕分けなど)
- 夜勤者への申し送り
夜勤
- 申し送りを受ける
- 点滴の交換・管理
- 食事・与薬介助
- 口腔ケア
- バイタルサイン測定
- おむつ交換
- 日勤者へ申し送り


この流れの中で、必要に応じて痰吸引や傷の手当をするよ
入院や転棟も予定が決められているから、イレギュラーな業務が少ないね
療養病棟看護師のメリット3つ


実際にフルタイム、夜勤ありで療養病棟に勤めていて感じるメリットを3つ紹介します。
残業が少ない
療養病棟では状態が安定している患者さまの日常ケアがメインとなり、業務がルーティーン化されているので、「日勤の仕事がおわらない!」「ドクターの指示が夕方になってももらえない!」など時間に左右されることが少ないです。
自分のペースを乱されずに働けるというのは精神衛生上とても大切なこと。
時間にも気持ちにも余裕があるので、イライラしている上司も先輩もいませんよ。


鬼理不尽ナースとして名高い先輩も、療養病棟に異動したらほんとうに怒らなくなったの !
余裕がないと人ってかわるんだなーと思ったよ
残業がなければ子どものお迎えも間に合い、夕ご飯を作る時間も確保できますね。
まちがいなく、子育て世代に人気のある理由のひとつでしょう。
医療行為が少ない
基本的な看護の知識があれば問題ないので、復職したばかりのブランクがある方や、看護技術に不安がある方でも働きやすいです。


最新の医療知識に追いつく自信がない…
次々と医師がだす指示をさばくのも苦手
という方でも安心。
突発的な業務がないので、気になることがあればゆっくり調べることができます。全部を暗記して、必要な時に知識を発揮しなきゃ!というプレッシャーがありません。
忙しい看護師の世界で自信をなくしてしまった方にも働きやすい環境ですよ。
子育て世代に理解がある


1番のメリットはこれ! 先輩ママナースが多くて働きやすいよ
子育て世代になり急性期を離れたママナースが多く、理解を得やすいのが、私自身感じる最大のメリットです。
転職サイトを通して復職をしたママナースもたくさんいますよ。
看護師配置としては20対1と人数が少ないのですが、例えば子どもの急な発熱でお休みや早退などネガティブなイベントが発生しても、同じ経験をしている方が多いのでこころよくカバーしてくれます。
そして自身も誰かのフォローをしてあげようと思える、いいサイクルで循環しているのが療養病棟です。
ブランクがある、子どもが小さいなどの悩みがあり転職・復職に踏み切れない方は、周囲の理解が得られるかどうかが決め手になりますよね。


子どもの受診でお休みをいただきたくて…っていう電話をするたび、胃に穴があきそうな思いをすることはもうなくなるよ
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療養病棟看護師のデメリット3つ


実際にフルタイム、夜勤ありで療養病棟に勤めていて感じるデメリットを3つ紹介します。
夜勤がある
病棟である以上、避けては通れないのが夜勤です。
求人では交渉も可と書いてあるとしても、夜勤が全くなしというのはむずかしいです。
そのかわりに理解がある職場では、夜勤の回数や曜日指定など、交渉に応じてくれる場合がありますので希望はしっかりと伝えましょう。
しかし夜勤はデメリットだけではありません。
夜勤をしたぶんだけ、夜勤手当がもらえるので、高収入が期待できます。
フルタイムで夜勤もこなせば、ボーナスというご褒美もありますよ。


わたしは夫の勤務に合わせて曜日指定と月3回までにしてもらっているよ。
夜勤前の時間は貴重なひとり満喫タイム♪
ほかのママナースも交渉している場合があるので、曜日がかぶらないように話し合っておいたほうがいいですね。
スキルアップにならない
急性期にくらべて、看護師としてのスキルをみがくことはできません。新卒で配属された場合、他部署に異動・転職となった際に苦労するでしょう。
スキルを磨くより、家庭を優先させたい方に向いていますね。
病棟経験がないときびしい
クリニックや外来をメインとして働いてきた方にとって、最初はむずかしく感じるでしょう。
なぜなら療養病棟では医師よりも看護師が中心的に業務を行っており、自分で判断ができて、基礎的な看護の知識・技術がある方が求められるからです。
日常の中のささいな変化に気づかないと、患者さまの異変に対応することができません。


外来で働いてるときは、ドクターの指示通りに動くだけだったから…
療養病棟に異動して、病棟の感覚を思い出すまでに時間がかかったよ
療養病棟看護師に向いているのはこんな人




こんな人はぜひ療養病棟のある病院をさがしてみてね!
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療養病棟看護師に向いていないのはこんな人




こんな人は外来・クリニックや非常勤などの働き方がおすすめ!
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【まとめ】療養病棟看護師は子育て中に働きやすい!


療養病棟で働くメリット・デメリットについてまとめました。
看護師歴10年以上になり、外来経験もふくめて考えると、やはり子育て中は療養病棟が1番働きやすいと感じます。
復職時にパートや時短も考えましたが、子どもが小さいうちはあえて貯める力を落とさないようにしようと考え、フルタイム夜勤ありという勤務形態を選びました。
理由は子どもの教育費を少しでも多く確保するため。


育休明けで今までと同じ急性期に戻るのはむずかしかったし、収入も落としたくなかったから、今が1番いい選択になっているよ
療養病棟に復職しようか悩んでいる方、ぜひ当記事をお役立てください!
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